あすとろ出版「発想の原点」の使い方part4|山本先生

数学の入試問題のうち7割は標準問題で典型的問題ですから,
代表的なタイプの問題を200問程度練習しておけば,
それら典型問題の類題は十分自力で解けるようになります.
(ただし代表的なタイプを200題程度おさえたら,それをいつでも使える状態にすることと,
類題で使う練習をしておかなければいけませんよっ)
???の皆さんは,その入試頻出のパターン学習が数学の勉強だと思っていることが多いのですが,
それはある意味正しくて,また誤ってもいるのです.

そう、解法暗記一本やりで、問題が解決するわけではないんだよな。
たぶん。
一日4問やるとして、2ヶ月弱で、数学は、なんとかなるということだけど。
理論だけ聞いていると、なんとなく、あやしくなってくるよな。
もっとも、それすら、計画的に出来ない人がたくさんいることを思うと、「通説」が全面的に
否定されることは、ないよね。きっと。
解法パターン暗記さえ、きっちりやれば、なんとかなる人が圧倒的に多いのだから。
これで、いいんだよ。
きっと。

確かにパターンをしっかり学習していくと,偏差値は60前後まではいくものですが,
東大・京大・早大・慶大・医学部など難関といわれる偏差値が65以上の大学に合格するには,
パターン学習だけではどうしても越えられない一線があります.
これらの大学が他大学と同じように入試頻出問題を出題しても,
偏差値60ぐらいの生徒とさらに上の学生とを区別できないですね.

出題者はパターンの習得をしている受験生に対しては,
さらにそれを初見の問題でどう活用するかとか,
パターン的であっても場合分けを増やしたり,工夫をしないとうまくいかない問題を出題して,
みなさんの考える力を要求するのです.

この間、気まぐれに、数学の問題で、「長考」をやってみる。
将棋の差し手を考えるみたいに。
本当に、時間がかかってしまったけど。
電車の中で、ふと、窓をながめていたら、「あ、これか」と腑に落ちる。
たまたまかばんに入れていた白い紙を取り出して、鉛筆で走り書き。
本当に、素朴なことを見落としていただけだったけど。
久しぶりに、若い時代を思い出す。
この体験は、説明するのが難しい。
ただ、心なしか、久しぶりに、過去にもどったおかげで、
なにか、こう、自分の中に、支えになるものが、できたような気がする。

こういう、Happy体験を、何度か繰り返すことと、パターンの暗記・応用の演習をバランスよく
やることが大事なんだろうとは、思う。