片山さつき Official Blog : ティーパーティーツアー、前半終了!30日新霞が関ビルは、ターニングポイント!

日本版ティーパーティー、と私が打ち上げたときに、うちのだんなさんは、「おまえそんなこと言ったって、国民の1割も、意味わかってくれないぞ。」と冷やかしましたが、私は「それでもいいの。アメリカでいえば、カントリー歌手が、日本でいてば演歌歌手が、CDを持って、時に演奏しながら国中まわるのと、原理は一緒なんだから」と、押し切って始めちゃいました。

色々な意味で怖いくらい、「原理」的な政治家だと思う、この人は。

そして、骨の髄から大蔵省の官僚なんだなと思う。

政府の統治を、一部の人間に任せないという発想の実務的根源が
「お金の集め方と使い方」を、政府の自由にさせないというところから来ている
という由緒正しき、デモクラシーの「起源」をここまで、明晰に政治的キャンペーンに仕立てた
人を私は知らない。

そして、そういう活動が、突き詰めると、「アーティスト」の表現活動と類似するという
ことを喝破している点でも、この人は只者ではないと思う。

Boston Tea Partyは、Progressという私立の中高一貫学校のReadingのテキストにも
取り上げられています。
この教科書は、ロバート・フリンさんという、六甲中学の英語の先生だった人が
書き上げたもの。
今は、名門私立中学・高校の先生によって、改訂が進められているようです。


wikipedia:ボストン茶会事件

しかし、この一連の戦争の戦費として、イギリスには1億3千万ポンドの負債が生じた。植民地にこの費用の一部を負担させるため、従来の「有益なる怠慢」といわれた緩やかな統治を転換し始めるとともに、新たにフランスから獲得した土地への植民地人の進出を禁止した。こうして制定されたのが1765年の印紙法であり、67年のタウンゼンド諸法であった。新聞・各種証書・パンフレット、果てはトランプに至るまで印紙を貼ることを義務付けた印紙法に対して、植民地側は「代表なくして課税なし」の原則を理由として反対し、翌年にこれを廃止させた。

自由とは、経済においては市場。政治においては民主主義。両者は車の両輪である。私のフランス国立行政学院の先輩である欧州中央銀行総裁、シャンクロード・トリシェ氏の言葉です。
 コストはかかるけれど、偏りを防ぎ、恣意性を排除できる、次善の策。

ちょうど、同じようなタイミングで、アメリカについて名著を書いたフランス人を
ネタにしたブログのエントリーも登場。
Teapartyをオリジナルにして、フランス留学帰りの財務官僚がキャンペーンを打っているときに
こういう話題というのが、興味深い。偶然というのは、時として、面白いいたずらを
する。そう、内田先生も「フランス屋」の系譜であります。

wikipedia:アレクシス・ド・トクヴィル

トクヴィル先生とおしゃべり (内田樹の研究室)

ふつう時事問題の専門家は、速報性(みんながまだ知らないことをすでに知っている)と、インサイダー情報(みんながアクセスできない情報源にアクセスできる)の二点におけるアドバンテージでご商売をされている。
それはもちろんそれでたいせつな仕事である。
しかし、この職業的特性は、彼らを「より速報的であること」「より深くインサイドであること」へと駆り立てずにはおかない。
その結果、彼らは「古い情報には価値がない」「公開情報には価値がない」というニュース「ヴァリュー」の査定基準に同意署名してしまう。
それは言い換えれば、彼ら自身の書きものの賞味期限が限りなく短くなることにも同意したということを意味している。
これが速報性とインサイダー情報に価値を置くひとたちの陥るアポリアである。
私はシロートであるので、私が知っていることはすべて「すでに・誰でも・知っている」公開情報である。
それに基づいてアメリカ論を書いた。
素人には出来るが、玄人には出来ないことがある。
それは「素人の素朴な疑問にとことん付き合う」ことである。
だって、自分が素人なんだから。
自分を相手に説明するとき、私たちはもっとも忍耐づよくなる。
そりゃそうである。
自分が納得できなければ、「気持ちが悪い」からである。
玄人は自分が納得している(気になっている)ことについて素人に説明するときに、あまり親身ではない。
「周知のように」というのが彼らの愛用する定型句であるが、これは「周知のように」以下に書かれたことがらについて周知されていないかたは、想定読者に算入されていないので、静かにそのへんの隅に引っ込んでなさいという暗黙の恫喝である。
それだと素人は素人のままで、なかなか事態を理解することができない。
うっかりすると、読者の全員が「隅に引っ込んだまま」で終わってしまうということもある。
そうしておくと、読み終わったあとも、読者はさっぱり玄人の域に近づけないので、結果的に玄人の職業的なアドバンテージはいつまでも担保されるわけである。
そういう本を読んでもさっぱり得るところがないので、私は「素人にもわかるアメリカ論」を自分で書くことにしたのである。

長期的な資産運用の教えを説いているRennyさんという私が個人的に尊敬しているBlog
マネジメント - 基本と原則 [エッセンシャル版] | rennyの備忘録 (投資信託をコツコツinvest #k2k2)

顧客の欲求を認識し(=マーケティング)、新しい満足を産み出す(=イノベーション)こと、これにフォーカスすべきである、と。実は4月から自分の本業で新しいミッションが与えられるのですが、この考え方を拠りどころにチャレンジしてみよう、と思ったのです。ですから、この本に「丁度良いタイミングで出会ったのかもしれない」と感じたわけです。こんなことを言い出したら、周囲から「何、寝言ぬかしてんねん」と強烈なカウンターをお見舞いされそうですが、従来型の発想では袋小路、ドン詰まりという状況ですので、この考え方でゼロから考えましょう、と粘り強く提案してみるつもりです。

内田先生は、Marketingつまり、「顧客の欲求を認識する」という嗅覚をギリギリまで
鋭敏にすることにかけて、超一流だと思う。
この「欲求」を、正確に、色々と発見したとき、「新しい満足」というのは、場合によっては
いらないかもしれないというところまで、突き詰めているのではないかと思うことがある。

そういう役どころも、特に、商売が関連するときは、とても大事なことです。
自戒の意味もこめて、ここに書いておきたい。

どうも、私はこのことがどれだけわかったつもりになっても、わかることができないような
気がしてならない。

民間給与の実態調査によると、年収200万円以下は1000万人。しかしその中には、パートの主婦、親と生計を共にするバイト学生が、400万人、自営業の家族専従者が224万人含まれて居ます。

これらの方々を単純に差し引くと、300万人台。年金受給者で年金が200万円以下の方が200万人とすると、生産年齢で、働いていても所得ガ低い、「ワーキングプア」は、200万人を切るとも、、。

世帯主の所得がわかる国民生活基礎調査だと、年収200万円未満に、年金生活者を含めると、高齢者が
49%と約半分。失業中の方が、20%.苦しいかもしれませんが、ワーキングプアではないでしょう。

先日の名古屋のタクシー運転手さんの実感!「自分の近所の老人会で、年金が少ないので、生活保護申請して、医療費が無料になっている人が3割以上いる!これはただしい「統計」かもしれません。

ネットカフェ難民一時は6万人もいらっしゃるという説がありましたが、日本中で、3500のねっとカフェのうち、お泊りパックがあるのが約半数。週の半分以上をネットカフェで寝泊りする人のうち、本当に住居がない、と答えた人は、5400人、という厚生労働省の調査もあります。