本日の「ゲゲゲの女房

タカシは、姉の布美枝に自分のジレンマをうちあけることになる。
さきほど、憤然と席をたった女性と自分は交際関係をもっているのだが、相手は他家の一人娘。
両親は裁縫か料理の教室の運営のような事業をやっているとのこと。
自分が、彼女と結婚するとなると、己が婿入りという形に
なって、嫁さんの実家のあとを継ぐことが暗黙裡に要請される。
そうなると、自分は父の期待に応えることはできない。
父は、家業の酒屋を拡張して、自分をゆくゆくは跡継ぎにしようと
していると。
自分の結婚の希望と、父の進路設計に乖離があり、
なにやら困難な事情が横たわっているよう。

布美枝とタカシが、飯田の家に帰宅してみると、今度は
父と妹のイズミが大喧嘩をしている。
母の説明によると、イズミは上京して就職することを希望していた。
そこで、東京の会社に採用願いのコンタクトをとっているが、
残念ながら、不採用となっていた。
その不採用の通知がそのまま飯田の家に届いたのを、父が
たまたま読んで読んでしまったと。
父は、短大で勉強をしているイズミにはゆくゆくは小学校の
教師にしようと思っていた。
自分に無断で、東京への就職活動をしていたイズミに逆上する。
イズミはイズミで、父に自分の意向をないがしろにされることに
立腹して、その腹いせに、タカシが、父や叔母が組んだ縁談の
話や、酒屋の事業継承に関して、内心は迷惑に思っているという
ことをぶちまける。

その夜、布美枝とイズミは藍子の寝顔を見ながら
話し込む。
イズミはとにもかくにも、若いうちに東京をこの身で経験したいのだといって聞かない。
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こういうストーリーも東京からな一歩はなれたところで
生活することを経験しないと、なにがなにやらようわかりません。
東京の外で暮らしている人間のほうが、統計上、多いはずだから。
学校の先生という職業のプレゼンスについても、うまいこと
使っているように思う。
そういえば、夏目漱石は、朝日新聞の記者をやったり、東京大学で文学の先生をやるといったキャリアの前はたしか松山という場所で
中学校か高校の英語の先生だったはずだ。

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夏目漱石の職歴

大学時代に正岡子規と出会い、俳句を学ぶ。帝国大学(後に東京帝国大学)英文科卒業後、松山で愛媛県尋常中学教師、熊本で五高教授などを務めた後、イギリスへ留学。帰国後、東京帝大講師として英文学を講じながら、「吾輩は猫である」を雑誌『ホトトギス』に発表。これが評判になり「坊っちゃん」「倫敦塔」などを書く。
その後朝日新聞社に入社し、「虞美人草」「三四郎」などを掲載。当初は余裕派と呼ばれた。

坂の上の雲」のドラマもみていたけど、小澤征爾の子供さんが
夏目漱石の役をやっていた。(金之助だっけ。)
松山で学校の仕事を終えてから、風呂に入っているシーンを
ちらりと見ました。
そこでの生活から「坊ちゃん」の着想にたどりつくみたいな、
そんな筋立てだったな。