The Lost Symbol

The Lost Symbol

The Da Vinci Code

The Da Vinci Code


私家版洋書ファンクラブの一貫で、とにもかくにも
英語で本を読んでいくということを続けています。
PowerWordsで、英単語の数を増強してから、最後まで
読めるようになったのは大きい。
大学生の時は、数ページ読んでいて、辞書と本をいったりきたりしていたら、眠くなって、途中で放り投げるという
末路をたどり、安くない洋書君はそのまま本棚に
積ん読」ということになっていた。
今は、仕事で英語の指導をすることがあるので、
「基礎体力」をつけるために、
読むというように性格が変わってきています。
やはり、仕事が絡むと、本を読むときの気構えも違う
ということでしょう。
なにより、何冊も読んでいる内に、「慣れてくる」という
部分はあるなと思います。
もっぱら、iPhoneKindleで読みました。
電車の中で読んだ時間がほとんどなのではないかと
思います。「電車の時間」をどう使うのかというのは
社会人勉強組としてはとてもなやましいところ。
たとえば、PodCastingをフルに活用したら
リスニングの鍛錬ができるわけです。
英単語を覚えるための時間に使ってもいい。
限られた時間をどうやって配分するのかというのは
大きな問題です。

たまたま、英語のリスニングの学習方法に関する
雑誌を手に取ったとき、もともと学習塾の経営をやっていた
人が、とある人気海外ミステリー小説の翻訳を手がけて
ミリオン・ヒットを出したという記事が載っていた。
その人が手がけた作品がこれ。
というわけで、「作品そのもの」に興味があって
読んだのではなく、「翻訳者の経歴」に興味があって
読み始めたのが今回の「Da Vinci Code」「Lost Symbol」
というわけです。
「天使と悪魔」「Damon and Angel」は、映画のほうを
先に見てしまって、「ネタバレ」の状態なので
ちょっとわざわざ原書で読む気になれなかったので今回は
パス。
いつか、読むこともあるかもしれない。いや、「ネタバレ」
でわざわざ英語を読むということはしたくないな。

こういうNovelと言われる分野で通読したのは
最近、記憶にあるのは

11/22/63

11/22/63

過去にタイムトラベルする方法を発見した主人公が
数十年前のアメリカに潜入して、大統領暗殺という
歴史的事実を覆す方法を模索して実行に移すというストーリー。どちらかというと、SFに近い。
まあ、英語のReadingのための「マラソン」ができるという
こと以外には、あまりメリットというか、「教養」になる
要素はないような気がします。
でも、とにもかくにもページを繰っていって、英語のシャワーになれていくという機能はあるのではないかと
思います。

今回このエントリーで取り上げるDanBrownの2作品も
かたや、500ページ強。LostSymbolは約630ページと。
結構、ページ数はあります。
でも、ストーリーの中の経過時間は、たしか1日とか2日とか。
そうなるように、「時間制限」が、もうけられています。

ミステリーというものをどうとらえたらいいのかという
ことについては、このジャンルにくわしい人がわんさか
いるので、ちょろっと読んだだけで、おそれ多いけど。
上記にリンクをつけた「青鬼」というゲームの性格を
理解することがいいのではないかなと。
今から数年前にたしか生徒さんから教えてもらった
ゲーム。
今は、携帯電話で遊ぶゲームが大流行しているわけですが。
このゲームは、そういうブームより前に、
RPGツクールという、簡易ゲーム制作ソフトウェアを
利用して開発された「脱出ゲーム」というカテゴリの
ゲーム。
少年と少女の仲間たちでとある幽霊屋敷っぽいところに
潜り込む。
そして、原因不明で、その屋敷の中に閉じ込められる。
屋敷から脱出するために、出入り口を確保する必要がある。
そのために、屋敷の随所に用意されている謎解き(クエスト)を、攻略していく。
そして、ゲームの進行中、時節、神出鬼没の「青鬼」という
キャラクターが登場する。この「青鬼」は、主人公を
発見すると、彼らを追尾する。
この「青鬼」に接触すると、そのままゲームオーバーになる。
暗号を解読したり、アイテムをそろえて、特定の順番に並べたり、迷路を突破したりと。
色々な仕掛けが用意されている。
プレイヤーの課題は、この仕掛けを攻略して、「青鬼」にも
捕まえられないようにすること。
そして、最終的に、屋敷から脱出すること。
屋敷から脱出できたところで、ゲームは終わりを迎える。
Sue Blackman Unity本の紹介 - book-loverの日記
Unityで「青鬼」のようなゲームを作るとしたら、
どういう制作過程をたどることになるのかがわかるような
Unityマニュアル本の翻訳の抜粋です。
すでに、日本語の翻訳が発売されています。
「青鬼」がどんなゲームなのかということと、
「脱出ゲーム」というカテゴリのゲームの理解が
あると。
「ミステリー」というのは、このカテゴリのゲームの
一つの変奏曲なのかなという気がします。
「舞台は?」
Da Vinci Codeなら、フランスのルーブル美術館と、ロンドンの観光名所。TheLostSymbolなら、ワシントンDCの観光名所。

「登場人物は?」
主人公は、我らが「Symbology」の教授。
RobertLongdon.ちなみに閉所恐怖症。
もしも、ゲームだったら、3カ所密閉された場所に
RobertLangdon教授が、移動すると、
震え出すといったことになるのかもしれない。
そして、シリーズごとに、ヒロインに該当する人も
登場する。
「ゲームの目的は?」
DaVinciCodeは、濡れ衣を着せられた主人公が、
自分の「無実」を世の中に証明することかな。
「犯人」と「フランス当局」が「青鬼」になる。
TheLostSymbol
人質の解放。そして、「真犯人」と「当局CIA」が「青鬼」
になって、「宝探し」も兼ねて、主人公と絡み合う。
物語の進行途上には、お約束で、「暗号」を解いていく
シーンが組み込まれる。
「どんなアイテムを集めるの?」
DanBrown作品の特徴は、ここで、「アイテム」として
「宗教」「歴史的アイテム」のような「骨董品的な世界」
「抹香臭い世界」がふんだんに出てくるということ。
そうでいながら、出てくる登場人物は、みんなITをはじめとする最新のテクノロジーで武装する。
検索エンジン インターネットのハッキング。
怪しげな水槽。美術館の「絵」
盗聴装置。最新鋭研究施設。
セキュリティーシステム。
「どんなパズル(暗号)を解くの?」
もっぱら、意味不明の記号がずらずら並んでいたり、
単なる「詩歌」でしかなさそうなものから、
欲しいアイテムを入手するのに必要な情報を取り出していく。その時の、暗号解析のロジックに、主人公の
大学教授としての学識がいかんなく発揮される。
「日本人の男は9割9分ロリコンなんですよ」と語る「もしドラ」作者の岩崎夏海、その徹底したミリオンセラーを狙うための秘訣とは? - GIGAZINE

そのころ、「ダ・ヴィンチ・コード」という映画が流行っていました。僕は流行った話しばかりしていますけど、何で世の中で流行っているかをいちいち分析するんですよね。で、「ダ・ヴィンチ・コード」を分析したら、やっぱり流行りの1つには知識欲。レオナルド・ダ・ヴィンチに隠された知識だとか、歴史とかの知識を事件と絡めるんです。その知識とエンターテイメントの融合が「ダ・ヴィンチ・コード」のヒットした要因ではないかと思います。<<(3300文字)
こういう部分もあるのだろうけど。
もう一つ、付加しようかなと思うのは。
「宗教と科学」かな。
「天使と悪魔」のシリーズになると、これがもっと
鮮明になりました。
ジュールベルヌの「海底2万マイル」ではないですが。
ベルヌのプロフィールを見てみたら、科学と文学を
うまいこと組み合わせたいみたいなことが書いてあった。
手塚治虫の漫画作品にも共通するようなもの。
鉄腕アトム」「火の鳥 太陽編」とか。
良質なエンターテインメントを、生み出すために
科学的な知見を存分に利用しようという発想が、
特に、DanBrownの作品には強いように思われます。
TheLostSymbolでも、カルト的なものが大好きだけど
凶行の実行過程においては、ありとあらゆるハイテクを利用するキャラクターなんてのも出てきます。
主人公と、一緒に追う追われるのスリリングな世界を
くぐり抜けるのも科学者。いわゆる「超能力」みたいな
ものが、現実世界にあることを、科学的な実験によって
証明することを自分のMissionにしているみたいな。
厳密な証明はできないけれど、「古今東西の宗教の教典となっているようなテキスト」には、「意識が現実に作用する」
ということがありうるということを示唆する記述が
あるのだと。そんなことを、強調する、サイコな人。
(3900文字)
あとは、この2作品で、英単語の数をカウントしたら
「多読」のサイクルはひとまず、終わりを告げます。
まあ、翻訳が出てしまっているもので、こういうこと
するのもなんですが。
今度は、まだ未訳のもので、挑戦するのもいいかも
しれないとか。
ちょっと思った。