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物理学習の適性

田原です。

毎年、直前期に「難関大物理徹底対策講座」という講座を開講しています。
今年もやりました。

この講座を始めるきっかけになったのが、某難関大オープン模試の問題作成をしていて、

「受験生って、思ったよりも点数取れない」

ということを、いつも感じていたことです。

質問に来る生徒などについては、どのくらいの実力なのか、分かるじゃないですか。

その実力に比べて、模試の成績が悪すぎる・・・・。

なぜなのか?

一人の生徒に聞いてみました。

すると、

「力学は自信があったので、絶対全部やろうと思っていたら、計算にはまっちゃって、 気がついたら40分くらい経っていました。それで、あせってしまって、次の波動で問題を読み違えて、最初の2問を落としました。電磁気は、苦手なので、問題を見た瞬間に捨てました。時間もなかったので・・・。」

みたいな返事が返ってきました。

それで、予備校で、

問題の構成がどのようになっているのか、
難易度分布がどのようになっているのか
基本問題がどのように配置されているのか

ということを説明するようになりました。

実際、過去の合格ラインデータから考えると、基本問題だけを選択して解いても、合格者平均を少し超える程度、取ることができます。

高校の先生を招いての説明会でも、現役生の場合は、やみくもに難しい問題を対策としてやらせるよりも、基本問題を10分くらいで確実に解けるようにして、問題の中で、どれが基本問題かを見分ける力をつけるほうが現実的だという話をしたことがあります。

さて、今年の物理の問題のまとめを簡単に載せておきます。

岩手
・円運動
・原子
・交流

杏林
・力学(2体問題)
・レンズ
・熱力学(サイクルの問題)
コンデンサー(極板の電荷分布の問題)

東邦
たくさん

愛知
・剛体
・干渉(回折格子)
・磁場中の荷電粒子の運動

順天
・電磁誘導(コイルのインダクタンス)
・熱力学(断熱変化で単振動)
ケプラー

昭和
・等加速度運動+2体問題
トリチェリの水銀柱
コンデンサ
・ベータトロン

女子医
・単振動
・熱力学(サイクル)
・電磁誘導(導体棒)

聖マリ
・円運動
・干渉(回折格子)
・抵抗のある回路
・熱力学

日医
・円運動
・抵抗、コンデンサー回路
・気体分子運動論
・レンズ

東海1日目
・衝突
・荷電粒子の問題
・定圧変化、定積変化
・干渉

東海2日目
・磁場
・力のつり合い
・波の式
・熱力学

東京医科
再現不可

慈恵
・空気抵抗、円運動
・磁場
・熱力学

日大
・光の反射
・円
・交流
・波の式
・熱力学

慶應
・電場、電位、回路、電磁誘導
・摩擦
放射線

昭和2期
・剛体
・熱容量、比熱
・回路
・電磁波

簡単にまとめると以上のようになっている。
今年は珍しく干渉が少ない。
また、やはり話題となった放射線の話が最後2校で出題されたが、明らかに出題形式が例年と違い、無理矢理問題として入れた感が否めない。
力学は円運動が多めで、単振動が若干少なかった。
さて、ここから来年はどうなるか、1年かけてじっくりと考えなければならない。

こういう人っているの・・・・。

国公立対策での注意点は次の2点です。

 
まず1点目は、私大に比べ、途中経過の記述形式が多いということです。
記述式のポイントは、「最終的な答えが出なくても、途中の立式は絶対に消すな。」
ということです。
最終的な答えが出ないと「いいやもう全部消しちゃえ!!」となりがちですから注意ですよ。
採点者から見れば、「少しでもすくってあげたいのに、何も無ければすくいようがないや」となってしまいます。

加点方式をとる採点者からの立場では、優先順位は
#1最終的な答えが合えば満点
#2最終的な答えが合ってなくとも、途中の立式が合っていれば半分近くの点

この#2の積み重ねが、1点を争うボーダーに引っかかるか引っかからないかの分け目にかかわるからです。



 
 次に2点目は、「公式証明系」や「そのまま出る典型問題」が多いことです、

特に
水圧から浮力の公式の証明、動く三角台、楕円運動、重心から見た単振動、単振子の周期公式、見かけの重力
ニュートンリング、平行薄膜、クサビ形、斜交平面波、波の式
気体分子運動論、ポアソン式の証明、熱気球、マイヤー式の証明
コンデンサーの公式のガウス則や電位の定義からの証明、オーム則の電子論、電流計電圧計の相対誤差、ローレンツ力からの電磁力や棒電池の起電力の証明、コイルのインダクタンスストーリー、電気振動の単振動との対応、
ホール効果、荷電粒子の放物運動、らせん運動、加速電圧V、サイクロトロン、ベータトロン

センターの物理と、これからの2次私大の物理とでは、対策法が変わってきます。
また、「センターぼけ」で物理2の分野を忘れかけている恐れもあります。

では、どうすればいのでしょうか。
そこで、センター後の、物理勉強法のポイントをまとめますね。

ポイント1 物理全体の分野について、忘れているところはないか、網羅的にチェック。

今までやってきたテキスト、問題集、参考書を見直す。
離れていた分野で、忘れかけている分野を一覧のリストにする。
問題演習の形で解きなおしながら復習する。
要注意分野は、電場電位、点電荷ガウスの法則、交流回路、電気振動、荷電粒子の運動、束縛条件、運動量、斜衝突、慣性力、万有引力ケプラー則、重心速度、単振動、単振り子などです。

ポイント2 「そのまま出る証明系問題」の確認。

気体分子運動論などの、そのまま出るお決まりのストーリーをもつ、証明系の問題があります。
直前期だからこそ、もう一度チェックしたいものです。

特に授業で「そのまま出る」マークを付けた問題については、何も見ずにスラスラ展開できるようにしておきたいですね。

ポイント3 (旧帝大東工大、単科医科大など難関大向け)

センターでは、いかに時間配分に気をつけテンポよく解くか、にかなり力点をおいてきました。

しかし、難関大の試験では、じっくりと考えることが必要な問題が、メインです。
また、コンデンサーに単振動が絡んだりなど、様々な要素が結びついた融合問題も出てきます。
さらに、途中経過記述、グラフ描図などの表現法も、大切になっていきます。

そこで、必要になるのは、重厚なテーマを持つ難問題を、基本的な物理法則に結びつけて、解きほぐす練習です。
また、単に解くだけではなく、中経出版の「究める物理」のように、出てきた解の物理的意味を解釈したり、グラフや図に表現したり、別解を探るなどの「研究」が欠かせません。
ちなみに「究める物理」からは、毎年、難関大の問題テーマが、相次いで的中しております。

さらに、途中記述式の大学は、実際の解答用紙の大きさ(これがひどいぐらい小さい!)を想定し、途中経過をシンプルかつコンパクトに記述する練習が不可欠です。

僕はもともと学校の物理の実力テストでは 校内では3番以内をとれていたので、自分は物理が得意なものだと思い込んでいました。

そして、 もうすぐセンター試験というある日に、 田原の物理を見つけて、サンプル授業を受けて、これはすごい!と思い、親に頼んで受講することに。

センター試験の直後、一瞬で物理応用講座を終えました。

そして名門の森という問題集が 講座と内容がよく似ていたので購入しました。
講座の成果も出て4日で2冊やり終えました。

2次試験まであと2週間と迫っている時に過去問をはじめました。
すると、問題の表面的な形式は講座とは似ても似つかないようであるのにすらすらとできてしまうのです。

結局06年度と05年度の過去問はともに9割くらい解けました。

そしてここからが奇跡の連続で、04年度から98年度の入試問題まではほとんどといっていいほど一問のケアレスミスで、9割5分を超えました。

物理
高3の冬期講習(研伸館の米田先生の「センター物理演習」)までは学校の授業と補習だけを受けていました。高1のころからかなり演習をしていたのでセンターも自然と上手くいくだろう、と高3の夏くらいまでは甘く考えていましたが、マーク模試でいつまでも点数が70点くらいのままだったので、さすがに少し危機感を覚えました。それでも学校では11月くらいまでは二次試験対策をやっていたので、センター対策は週に1,2回くらいしかしませんでした。12月になってやっとセンターにはセンター独特の問題があると実感し、学校からもらった大量のセンター良問集プリントを毎日こなしていきました。似たような問題がよくあるので、間違った問題は間違い直しノートにきちんとまとめました。
冬期講習では思っていたより問題が解けなくて少しショックでしたが、すぐ気持ちを入れ替えて解き直ししたことがよかったと思います。解き直しノートを本番前に見て、できなかったことがこの短期間でこんなにできるようになったんだから、きっと大丈夫!と思えました。本番では95点取れました。一見簡単に解けそうに見えるけど意外に解けない、自分の盲点になっていた問題に気づかせてくれた米田先生には感謝しています。
化学
初めて研伸館の化学の授業を受けたのは、高2の夏期講習の平衡の授業でした(岡内先生)。学校でまだ習っていなかった平衡はそれまでの化学とは違った難しさがあって、授業についていくのがやっとでした。でも、学校で平衡の分野に入った時、クラスのみんなは苦戦していましたが私は普通に解いていけたので、前もってやっていて良かったと思いました。
高3になると、鳥取大学に入ろうという思いがほぼ固まっていたので正直理科は受けなくてもよかったのですが、理科に時間をかけられないからこそ研伸館で効率的に学ぼうと思い、岡内先生の「京大阪大化学」を受け始めました。学校の補習と時間がかぶったので、VODで受けていました。学校の補習は、先生がいろんな大学の過去問を集めたオリジナルプリントを配ってくれて、それをひたすら90分かけて演習するといった形式で、教室の中を歩いている先生に質問をすることもできました。かなりの演習量になったと思います。こうした演習重視の学校と比較して、岡内先生には学校で教えてくれない深いところまで教えて頂けたので、とても助かりました。コメントが熱いことも良かったです(最後の授業での熱弁は声が大きすぎて、VODでは何を言っているか聞き取れませんでした)。
センター対策は学校の授業で早くから演習を積んでいたので、それでだいたいカバーできました。
役に立った理科の参考書・問題集
物理
◆冬期講習「センター物理演習」の冊子
解けそうで意外と間違える問題が載っていて、穴を埋めることができました。若干、本番よりは難しめだったと思います。
◆『セミナー物理I+II』(第一学習社)
高1から高3まで学校で使用しました。
◆『実力をつける物理』(Z会出版)
高1から高3まで学校で使用しました。
◆『物理I・II重要問題集』(数研出版)
高2から高3まで学校で使用しました。
化学
◆研伸館の「京大阪大化学」のテキスト
重要事項がすごくコンパクトにまとまり、内容の濃い問題がたくさん載っていました。