The Cell: A Molecular Approach (Cell, a Molecular Approach)

The Cell: A Molecular Approach (Cell, a Molecular Approach)

上記アフィっている洋書を、全部で18回の読書会を通じて
すべての章の概要や、図版への解説を読み込むという試み。

医学、生物学、情報科学、化学それぞれの専門家が知恵をしぼって
深刻な病気によく効き目がある薬の開発を進めるために
「分子細胞生物学」の基礎を学ぶという趣旨だったらしい。

原書はまだ確認していないけど、かなりハードな内容なのだろうか。

いろいろな疾患の原因になる遺伝子のことや、
医学の世界で有名な細胞のこと。
ノーベル賞をとったような研究者が、生物医学の領域でどういう業績を残してきたのかと
いったことが、講義を通じて、おぼろげに見えてくる。

この講義を担当されている人が、何度も言及した専門用語に関しては
なるべくGoogle検索をして、調べるようにした。

理化学研究所だとか。
大学の医学部だとか。
大手の製薬企業だとか。
創薬というビジネスに大きな利害関係をもっているところのウェブページがどんどん
出てくる。
こういう機会でもなければ、まずおめにかかることもなかったであろうようなことが
いろいろとトピックとして出てきた。

ブロックバスター

統一的な定義が存在するわけではないが、1剤で年商10億ドル(約1000億円)を超える新薬に対して用いられることが多く、欧州委員会でもこの立場を取っている[1]。ボストン・コンサルティング・グループでは、ピーク時の世界での年間売上げ高が5億ドル以上の医薬品をブロックバスターと呼ぶと定義している[2]。
潤沢な研究開発費を投入し、技術革新の進歩も伴って、年商10億ドルを超える新薬は1990年代以降に急増し、それに伴う莫大な売上と利益を生み出したことによって、アメリカ合衆国の医薬品市場は、黄金時代を築いたといわれる。

このLSBMの講義でも登場したトピックがwikipediaなどにいくと、いろいろと書いてある。(真偽のほどは定かでないけど。)

ブロックバスター開発の大きな転機となったのは、バイオックスの副作用問題からといわれる。バイオックスはアメリカのメルク社が次世代のブロックバスターとして力を入れていた鎮痛剤で、発売からわずか5年で年商25億ドルを突破したブロックバスターとなっていた。
しかし、発売後に行われた追加の臨床試験によって、バイオックスを服用した患者は服用しない患者と比較して、心疾患のリスクが2倍以上になるという予期しない結果が発表され、2004年に市場から回収、発売中止となった。バイオックスは安全で画期的な薬だとして、発売していた企業が大規模な広告戦略を展開していたため、この発表にアメリカ中が騒然となり、一種の薬害としてアメリカ全土を巻き込む社会問題となった。FDA(アメリカ食品医薬品局)によると、服用によって2万人以上が心臓発作や死亡につながったとされ、8万〜13万人が何らかの障害を受けたのではないかと説明している。
この副作用問題は2万件以上もの集団訴訟が提訴され、アメリカの製薬業界は薬の効果よりも自社の利益を優先してきたのではないかと批判され、新薬の承認を審査するFDAに対しても、承認審査が甘かったのではないかという批判が行われた。
また、同様の薬は他にもあるのではないかという大々的な報道も行われ、バイオックス以外のブロックバスターも発売中止や重大な注意喚起が行われるという事態に発展した。