あと、中には、

「あまりにシャイで気が小さいため、間違った答えを書くのが怖いばかりに点数が伸びない」

という子もいました。「絶対にあっている」と本人が心から安心できることしか書けないから本番に弱いわけ。その子には、

「正解なき問題を解く」

ことを特訓。例えばノートに私が

「このうさぎは●●●に生まれました。」

といきなり書いて、●●●を埋めな、とか言うわけです。

「今私が適当に書いただけだから、特に正解は無い。文章として変じゃなければそれだけでいいんだよ。」

と。

「あてずっぽうを書く」という行為を人生においてしたことがない真面目な子だったので、気の毒なほど冷や汗をだらだら流していましたが、これを何回もやって、「何でもいいからそれっぽいことを書く」訓練。何の前置きもなく、「この三角形の鋭角の角度は●●度である」とか。(ちなみに、確率統計的に、角度を聞いている問題の答えの多くは30度だ。わからなかったら30度と書くべし。これ本当。)

ま、これは別に「あてずっぽうでもいいから書く」だけが目的ではなくて、クリエイティブに解にたどり着く思考法の訓練でもあるんですが。


これ、なにか、とても大切なことをいっているような気がする