http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPnTK009374620080227?rpc=144:証券マンから見た、株式の上場基準についてのインタビュー

なんだか、ツボにはまる話です。
一応、これでも「独立」系なものですから・・・。

──新興株式市場の低迷の原因は業績成長への不信があるのか。 

「中小型株への投資基準は業績がきちんと伸びていくかだ。長期的に見れば株価と利益成長は連動する。だが、現在は小型株市場が低迷しており、業績が伸びている企業も株価が下がっている。長期的には修正があるとみているが、現時点ではいい企業に投資しても報われないケースが多い」
 「期初の業績予想から下方修正する企業が多いのも株価低迷のひとつの原因だ。全体的には新興企業の利益は伸びているが、下方修正することで株が売りたたかれる。業績下方修正は世界経済の減速などが原因ではない。原油価格高騰や為替の変動など新興企業には大きな影響ではない。問題は経営者の戦略のまずさだ。株価を上げたいために無理な成長路線を取る企業が多い。だめなM&Aや過度な人員の採用など身の丈以上の拡大戦略をとったために痛手を負うことになっている」

行間から、かなりデタラメな企業でも、何億円でも調達できてしまう
現実があるのではないかという推測をしてしまう。

これが、気になった人が、Life Is BeautifulのNAKAJIMA様。

Life is beautiful: 甘すぎる上場基準の話

日本にはもともと「株で儲けようなんて欲の皮の突っ張った奴が損をしても同情することはない」という発想があるので、この手の問題があまり大きくマスコミに取り上げられることはないが、資本主義経済の健全な発展のためには株式市場を健全に育てることは必須。こんなだらしないことを容認していては、せっかく増え始めた一般投資家が株式市場から離れてしまう。
 こういう問題にこそすばやく対応し、法律整備も含めて健全な株式市場の形成に力を入れるのが官僚の仕事。「国産サーチエンジンの育成」みたいな無駄なことはしなくても良いから、まずはこっちから解決して欲しい。

「資本主義経済の健全な発展のためには株式市場を健全に育てる」
これが、一体何を意味するのかは、人によって、かなり違ってきそうだ。
中小レイサイにチャンスを与えるという趣旨をまっとうするのなら、
ある程度、甘い審査基準にしてくれないと、
ないものづくしで、もがいているのが、零細企業の現実なわけですから。
出資して株式を購入する際に、投資先の企業がまともかどうか、徹底的に
チェックする能力のある投資家が、どんどん登場してほしいといったところか・・・。