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http://www.president.co.jp/pre/special/umeda/3956/:梅田氏のインタビュー
Aクラスの人は、Aクラスの人と一緒に仕事をしたがる。
Bクラスの人は、Cクラスの人を採用したがる
シリコンバレーの格言
A-level people want to work with A-level people.
B-level people tend to hire C-level people. (Silicon Valley proverb)
担当する生徒さんは「さりとて、カッコいいことばかりはいってられない」
という悩みを抱え、保護者が、家庭教師をつけます。
メジャーリーグを、外から見ている人間にとっては、強烈な一言です・・・。
日本でいうチームワークは、いちばん弱い人をもりたてながらみんなでやっていくという感じでしょう。優れた人たちを集めた排他的な集団が全体をワーッと引っ張っていく、ということを日本人は嫌い、恐れる。とにかく平等が好きだから。
「護送船団方式」の思想が、明確に言語化されています。
その「平等」とやらを軽視していたら、何が起こっていたのかという
ことは、議論の対象になるような気がします。
「選別」という概念は、スポーツの世界などにはあるけれど、ビジネス組織の中には希薄なんですね。
学習塾は、「選別」の原理で回っています。
その苛烈さの中で、生徒さんが時節もらす弱音を私は、たくさん聞いてきました。
チームは所与のものだから、そこでつべこべいうなと。与えられたリソースでどれだけその人たちの力を発揮させるのかが管理職の仕事とされる。
家庭教師って、まさにこれです。生徒さんは、基本的に選べません。
優秀だったら、来てくれませんから。
ここで言っている「Aクラス」の話は、チームの「選別」の話です。日本の企業における、現場のチームというのは、パートの人から技能工から幹部候補生まで、みんなが同じ釜の飯を食って、目の前にあるwhyを考えhowを考え、知恵を出し合う。それは守りの仕事にはすごい威力を発揮する、つまり1を1.5にするのには役立つかもしれないけど、1を100にすることはまずできない。
はい、たくさんコマをいれていただいた生徒さんとは、バーチャルな生活共同体
を形作っていたような気がします。それがいい思い出になっています。
「守りの仕事」 そう。失点を防ぐための穴を塞ぐ「受験指導」はまさに
その典型です。
イノベーションが生まれることはないだろうなあ。
そう、偏差値をちょっとばかし上げるのに役に立つかたたないかということを
半ば無力感をもってやることになる。
それが、職場の現実かなって思う。
破壊的なイノベーションを生むためには、その分野の最強の人間を集めたAクラスのチームをつくるしかないんです。
では、ラリー・ページと、セルゲイ・ブリンというタッグを生んだのは
なんだったのか?
Aクラスのチームか・・・。
梅田氏は、ご自分がどのクラスにいると思って、このようなことを
おっしゃっているのか・・・。