取締役を退任しました - naoyaのはてなダイアリー

スーツとGeekの違いは何かということが、とても生々しくわかる
ことが、ハテナで起きた模様。

はてなのような会社でも
「人と人の関係を重視」する職務
「Codingという、モノに対する技」を重視する職務

この二つがあることが如実にわかる。
そして、この二つの職務に関わる人間の葛藤が、どんな会社にも
あるのだろうと思う。

おそらく、ハテナのGeekを代表するであろうお方の日記
ハテナの今後の可能性にどう響くのかという点でも興味深い。
こういうポジションの人が
「やっぱりCoding」という立場をとると、
誰かが代わってそれをやらないといけない。
誰がそれをするのだろうか?

3月7日を持って、はてなの取締役を退任し、執行役員となりました。正式な肩書きは「執行役員 最高技術責任者 (CTO)」となります。

大工の棟梁になる道を選んだと読みます。

京都に本社を移転するにあたり、数ヶ月前から今後の自分の役割について検討してきました。自分としてはやはり現場で開発の仕事を続けていきたい、また京都まで来たからにはよりそれに集中したいという思いが強くありました。会社全体の指揮を取りながら現場でサービスを作っていくというのを両立するのは、自分の能力では難しいと思い、取締役を退任することとしました。

なんといっても花形ですもんね。
会社の外のユーザって、開発者の顔しか注目しませんもんね。
「これをやった」という実感も、開発のほうが、あるよね。きっと。

経営の仕事というのは、自らの働きかけにより会社の中にある個々の力を結集させて、より大きな力へと増幅させることです。自分は、それが取締役に課せられる役割のうち最も重要なものだと思いました。会社全体を見渡しながら個々の力のベクトルがうまく同じ方向を向くように働きかけたり、各チームではカバーされていない隙間があったらそこを支えるという役割です。そのためには日々会社の隅々にまでに意識を傾けている必要があるんだというのが、よくわかりました。

Geekの旗手の人が、こういうことを書くのはすごい。
ここまで、わかっていながら、大工の棟梁の道を選びました。
穴があって、カバーする仕事より、自分で仕事の境界領域をはっきりさせて、
自らの責任でサービスを作りたいのですね。
つまり、いざとなったら、スタンド・プレーが利く立場にいたいと。
だから、ベンチャーにいるのだと。

その仕事ももちろんやり甲斐のある仕事だとは思いましたが、自分はやはり、プログラマとして自分で手を動かし物を作ることで会社を先導していきたいと思いました。

ああ、そっちにいってしまいましたか。
Cordinatorではなく、Artistの道へ・・。

諸手続のためご報告が遅くなりましたことをお詫び申し上げます。今後ともよろしくお願いいたします。<<

仕事が出来る人に肝要なのは、真面目さなのだね。
きっと。