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- 作者: 山本義隆
- 出版社/メーカー: 駿台文庫
- 発売日: 2004/05
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ヘロヘロになりながら、読了。
- 作者: 飽本一裕
- 出版社/メーカー: 講談社
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- 作者: 大村平
- 出版社/メーカー: 講談社
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というか、無理。
高校生向けに、大学に入るために作成されたテキストだけど、大学生向けのテキストを読まないと、
ついていけない。
数学の才能というのは、思ったより貴重。
おもいっきり、噛み砕くと。
文章題というジャンルで、方程式をきれいに解くことが出来るかどうかというセンスだと
思います。
それが、物理について授業したり、演習の解説をしたりするときの才能ではないかと。
それと、計算過程を、きちんと 書くことかなあ。
実験によって、確定した事実と、
その事実に、どういう数式を当てはめているのか。
これも、きっちり明確にすることが大事です。
で、そういうことを、しっかりと、盛り込んで、授業が出来る人というのが、どうやらかなり少ないらしい。
実験をするのが、大変で。
実験によって、確定した事実を理解すること、それ自体が大変で。
その実験して確定した事実を、解説するために当てはめをやる数式が、また導出するのに、とてつもなく
なきそうな数式であるような学問があると。
あるページを理解するために、別のページにいく必要に迫られ。
そのページを理解するのに、さらに、別のページにとび。
さらに、ふらふらしているうちに、別の本を読む必要があるように思ったりする。
出口のない迷路で、ずっと、さまようような。そんな感覚に陥る。
一般通常の人間が手を出すと、そんな泥沼にはまりそうな分野に、こんな人が書いた参考書
ただ、読んでいて思うのですが。
根気よさがあれば、なんとか、なる部分が、かなりあるよね。
きっと、そうだよね。希望をもちましょうよ。
来歴・人物 [編集]
大阪府出身。大阪市立船場中学校、大阪府立大手前高等学校卒業。1964年、東京大学理学部物理学科卒業。 東京大学大学院博士課程中退。
1960年代、学生運動が盛んだったころに東大全共闘議長を務める。1969年の安田講堂事件前に警察の指名手配を受け地下に潜伏するが、同年9月の日比谷での全国全共闘連合結成大会の会場で警察当局に逮捕された。日大全共闘議長の秋田明大とともに、全共闘を象徴する存在であった。
学生時代より秀才でならし、大学では物理学科に進んで素粒子論を専攻した。物理学者としての将来を嘱望されていたが、学生運動の後に大学を去り、大学での研究生活に戻ることはなかった。
その後は予備校教師に転じ、駿台予備学校では「東大物理」などの最上位クラスに出講している。一方で科学史を研究しており、当初エルンスト・カッシーラーの優れた翻訳で知られたが、後に熱学・熱力学や力学など物理学を中心とした自然思想史の研究に従事し今日に至っている。遠隔力概念の発展史についての研究をまとめた『磁力と重力の発見』全3巻は、第1回パピルス賞、第57回毎日出版文化賞、第30回大佛次郎賞を受賞して読書界の話題となった。
全共闘に関するマスコミ取材は一切受けていない。
第1章
1−1 物理学理論の性格
1−2 物理的世界の構成
まあ、イントロでございますよ。
山本先生の世界観が、チラリと読めるかなみたいな。
でも、物理学の入り口の入り口に入っていく上で、有用なことがとてもよく書いてあるように思います。
第2章 力学
2−1 運動学 運動の記述の仕方
2−2 力学の原理と力について
2−3 運動方程式を解く 例 地上物体の運動
2−4 運動方程式と束縛条件
2−5 運動方程式の積分について
2−6 単振動
2−7 2物体の相互作用
2−8 衝突の問題
2−9 3次元での仕事と運動エネルギーの変化
2−10 力学的エネルギー保存則
2−11 円運動
2−12 重力の作用のもとでの運動
2−13 動く座標系
2−14 剛体のつりあい
山本先生が、予備校の先生という職分を離れて、いろいろな本を書かれているのはこの分野なのではないでしょうか。
それだけに、この分野の記述は、とてもこなれているように思います。
この分野に関する文献の読破は、ひょっとしたら、この人が一番かもしれないし。
第3章 熱学
3−1 理想気体と絶対温度
3−2 気体分子運動論
3−3 熱力学 第一法則
3−4 理想気体の内部エネルギーと比熱
3−5 気体の断熱変化
3−6 熱サイクルと熱効率
ここも、最近、山本先生が、本を書いた分野ですね。
思い入れがあるのだと思います。今度、余裕があったら、
熱学思想の史的展開〈1〉熱とエントロピー (ちくま学芸文庫)
- 作者: 山本義隆
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
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第4章 力学的な波動
4−1 進行波の数学的表現
4−2 波の伝播とメカニズム
4−3 ドップラー効果
4−4 波の反射・定常波・共鳴
4−5 干渉とうなり
この本の中でも、白眉と評価できるのではないでしょうか。
三角関数が、「波動」という現象を説明するモデルとして、どうやって
応用されるのかということについて、卓抜な比喩も交えて解説されています。
なんとなく、ここの記述を丁寧に読むと、
物理学で「波動」という分野が出てきたときに、びびらないですむ基礎が
できるかもしれない。
第5章 電磁気学
5−1 静電場とクーロンの法則
5−2 電位の概念
5−3 コンデンサー
5−4 電流と過渡現象
5−5 磁場とローレンツ力と荷電粒子の運動
5−6 静磁場とビオ・バザールの法則
5−7 ファラデーの電磁誘導の法則
5−8 誘導起電力と誘導電場
5−9 自己誘導起電力
5−10 交流理論
5−11 マックスウェルによるまとめと電磁波
- 作者: 竹内淳
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2006/04/29
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一番、わかりづらかったと思う。
この分野に突入するまでは、なんとか、数式展開に乗り遅れることはなかったけど。
第5章に入ってから、いったりもどったりする回数が急激に増えた。
いったりもどったりしても、わからないまま観念してしまう回数も増えました。
力学で、使用されている数式モデルが、どうやって、この第5章でも使われるのかということが
ポイントのようですが。
上記の本を読むと、すこしは、ついていけるようになるかな。
第6章 光学
6−1 空間内を伝わる波の表現
6−2 波の回折
6−3 幾何光学
6−4 レンズと光学機器
6−5 光の干渉 ヤングの実験と回折格子
6−6 光の干渉 一般論
6−7 光速の測定
6−8 光の偏光
「波動」関数の展開と、「相似」の理解が問われます。
第7章 微視的世界の物理学
7−1 光子仮説と光電効果
7−2 光子の運動量
7−3 コンプトン効果とドップラー効果
7−4 量子の古典模型とその難点
7−5 ボーア理論と原子構造
7−6 ド・ブロイの物質波理論と量子条件
7−7 導体・絶縁体・半導体
7−8 エネルギーの一形態としての質量
7−9 原子核について索引
- 作者: ファインマン,砂川重信
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- 発売日: 1986/04/07
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こういう本が、山ほど出版されている分野を、50ページちょいで
まとめるという、むちゃくちゃさが、強烈に残っている部分です。
「運動の現象」を数式モデルで説明できるようにするというプロジェクトが、
どういう形で、進行していったのかという雰囲気だけ、察知すればいいのかな。
でも、高校物理だからな。
これ、わからないと、大学いけないのか。
恐ろしいところだ。理系大学。