教師の卵の集団レイプよりひどい10兆円レイプ|和田秀樹オフィシャルブログ「テレビで言えないホントの話」

最近も、この人の受験教育手腕は、やはりすごいなと思うことがあった。
経験なので、本当に、この人が、つくりあげた教育システムには、敬意を表したい。

この人が、教育にかける熱意の根源は一体なんなのかということを考えさせるエントリーが一本。
どうやら、この人の頭の中では、たとえ、銃声が聞こえることのない社会であっても、
24時間、人間と人間は、戦い続けているのではないかと、想像してしまう。

将来、いずれ、その戦争に参加していかないと、生きていけないのであれば、
人は、銃を持たないといけない。

彼は、本物の銃よりも、破壊力をもつものは、知性なのではないかというテーマに対しては、
おそらく、賛成の票を投じてくれるのだろう。

戦争による勝利を目的とした教育の問題点は、一体なにかということも、今後大事な論点になると思う。

ただ、この格差社会の中で、親が偉いから特別扱いとか、しかも、その親が子どもを医者にするために公費の無駄遣いをするという話は許せない。

実は、主犯格の男は事件当時21歳で、この集団レイプ事件で唯一20歳を超えていたのに、なぜか実名報道されなかった。あくまで噂話だが、医学の世界の権威である父親(これについては、慶応大学の集団レイプ事件をグーグルで検索すると、どういう人かわかります)が製薬会社に頭を下げ回って、製薬会社がマスコミのスポンサーなので、実名報道をされないですんだそうだ。

結果的に、その主犯格の男は医学部に入りなおすことができて、無事に医者になったわけだが、その父親が製薬会社に頭が上がらなくなって、お年寄りに薬を減らす研究が日本ではほとんどなされなくなったという話も聞いたことがある。

それが本当なら、おそらく年間1兆円くらいは薬の無駄遣いがされているだろう。今で10年目だから10兆円の無駄遣いである。そうでなくても赤字の老人医療費や保険医療費がこのように食い荒らされたのだ。

親が偉ければ集団レイプをしても医者になれるし、そのために医療費不足で、社会保障量をあげられたり、後期高齢者医療制度が作られたりする。

レイプの尻拭いにしてはあまりに高い代償に、私は慄然とするが、それと比べると同じ21歳で実名報道される男をみて、おそらくそんな豊かな家庭の子でもないだろうし、一生ろくな就職もないだろうと、思わず同情したくなる自分に、こんなことではいけない、被害者は泣いていると、もう一度言い聞かせる。

何度も言うが、どんな偉い人の子供でも、どんな職業の人でも、レイプは悪い。とくに集団レイプは、その後の心の傷を考えると最低に許せないことだ。

しかしながら、これも経験によって知ったことだけど。

この犯罪の構成要件該当性を判断するというのは、確かに、とてつもなく難しいのだと思う。