http://itpro.nikkeibp.co.jp/a/it/alacarte/interview0908/wada_2.shtml

まず一つは,ゲーム業界は「第2ステージ」に入ったことを自覚すべきですね。(映像や音楽などは)もうこれだけできるのですから,「さてどうしましょうか」と。
 もう一つは,いわゆるゲーム業界の人ではない人をどうやって巻き込むかですね。これはクリエイティブなコンテンツを創るという点でも,新しいビジネスを立ち上げるという点でも大切です。
 クリエイティブの観点で言うと,ゲームとは全然関係のなかった,日本画家の方に絵を描いてもらうとか,直木賞ノーベル文学賞を取っちゃうような人にシナリオを書いてもらうとか,あるいはネットワーク技術で世界トップの人にオンライン・ゲームを作ってもらうとか,そういうことです。ビジネスでも同様です。全然関係のない分野から超一流の人が来ると産業全体の質が変わってきます。そのすそ野をどれくらい広げられるかですよ。そうするとものすごく活性化すると思います。
 他の産業もそうなんですよ。自動車産業だって機械から始まって,そのうちエレクトロニクスの塊になって,今はいかに車内の空間を演出するかが重要になってる。通信も,日本電信電話公社には一流の,非常に賢い,日本の上澄みの通信技術を持った人が入った。それでずっと伸びてきたのですが,今,NTTドコモに誰が入るかというと「iモード」とかライフスタイルとしての携帯電話を考える人が関与していますよね。全然違った人が入ることで成長してる。ゲーム業界もそういうイメージです。