学問とwage

専攻分野による賃金格差が大きいアメリカ - Willyの脳内日記

もっとも高いのは、石油工学、航空工学、化学工学を初めとした工学分野、
続いて高いのが数学を多用する応用数学、物理学、経済学などだ。
逆に低いのは、教育分野、芸術分野、そして神学などの趣味的分野などだ。

世の中に役立つということも重要であるが、
誰でもできる分野の賃金は低くdisciplineが求められる分野の
賃金が高いという傾向がアメリカでは特に顕著である。
Economics (48,800ドル)よりも Business (41,100ドル)の方が
賃金が安いのはそういう理由だろうし、Mathematics (46,400ドル)の
学部卒が、Elementary Education (31,600ドル)より有用だとは
個人的には思えない。学問に王道なしと昔から言われているが、
給料の高い仕事にも王道はないということだろう。

もっとも、医学部進学者の多い biology, biochemistry の賃金が
低いなど、学部卒のみに限定したことのセレクション・バイアス
のようなものは存在しているのかも知れない。