手段としてのコンピュータ Genesis Of Computer

wise9 › コンピュータを発明したのは誰?

「二人は特に論文のインパクトが凄いんだ。また、エッカートとモークリーは手を動かして実際の開発に寄与したという功績は偉大だけど、その先の未来を見通して発表するところまではいかなかった。チューリングはコンピュータ(チューリング・マシン)が実際に発明されるより前にコンピュータの理論的限界を証明したりしたしね。最も重要な発見のひとつは、チューリング・マシンによって、理論上はありとあらゆるアルゴリズムを実現できるということを証明したことだね」



 「あるご・・・りずむ・・・・ポリリズム?繰り返す・・・」



 「違う。繰り返すってのは近いけど、アルゴリズムはプログラムの基礎になるものごとの考え方だよ。たとえば”1+2+・・・を100回繰り返す”とか、”データを50音順に並び替える”とか、コンピュータが行うあらゆる処理はアルゴリズムによって規定される。アルゴリズムはプログラムよりも大事で、プログラムの性能は採用するアルゴリズムによって決まると言ってもいい。まあこの話は別の機会に」


 「要するに、重要なことはなんなの?」