算数
算数の成績がどう伸びたか
プライバシーに反しない範囲で、算数の成績がどう伸びたか、一例をお話し
したいと思います。
最初に、経緯を言いますと、このお子さんは日能研の新6年で、算数偏差値50
未満。週2日私が家庭教師として入り、主に算数、理科をみました。最終的には、
4科目みています。
算数の偏差値は、50未満−−>60近辺(8月)−−>77(11月)−−>
65〜69(12月)と伸びました。
最初にやったのは、計算です。1けた同士のたし算プリントを作ってあるので、同じ
ものを、徹底復習して、まずたし算を正確にしました。
つぎに1けたのかけ算。次に日能研の計算問題。
同時に、日能研でやっている部分を、徹底解説、徹底復習しました。
この時のポイントは、「本人にとって難しい問題は外す」ということです。
時間をとられてしまいますので。
さらに、「数え方」を練習しました。
指を使って、まず整数の3から5までに数はいくつあるか、次に13から18までに
数はいくつあるか、次に・・・。
最終的には植木算を使って、間の数と植木は1つちがう、ということを徹底して
まずは整数の数え方を学びます。
更に数をどんどん大きくしていって、数え方を練習します。
この様にして、計算を徹底し、数え方を練習し、本人が難問と思うもの以外を
徹底復習すると、偏差値60を超えました。
次に、「問題文を正確に読む」ということを意識します。
そのために、問題文全部に線をひきます。
同時に、状況の図や、線分図、面積図を描きます。
これを意識して、さらに長文問題の正答率を上げ、60超えが普通になります。
夏休みに、夏テキストを徹底復習します。
9月に即座に効果は出ませんでしたが、同じ勉強をさらに精度とスピードを上げ
実行していったら、偏差値77となりました。
ここで油断せず、同じ方式で続けていったら、最低でも65以上出せるように
なっていました。
この中で、家庭学習で応用できるのは、1けたの計算を徹底する、ということ
でしょう。これは、できたら同じプリントを何回もやって、暗記して欲しいと
思います。
次に、問題文全部に線をひくこと。
これも、利用できると思います。
家庭学習で家庭教師と同じ事はできないと思いますが、なにかヒントを得て頂ければ
ありがたいと思っています。
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何故算数が伸びないのか
多くの親御さんが、なぜこれだけ問題をやっても算数が伸びないのか、という
疑問・不安をお持ちのことと思います。
私は、算数を伸ばすには、基礎力を上げるのが最も早い道だと思っています。
計算ひとつとっても、しっかり理解して計算をしているか、確認して欲しいと
思います。
まず、かけ算の4の段、7の段、9の段が正確に速く言えるか。
1けた同士のたし算はしっかり理解しているか。完全に暗記しているか。
ひき算の時のくり下がりを間違えていないか。
単位をしっかり、理解、暗記しているか(これは、よく忘れます)
(□+2)×3=□×5 の様な問題を、しっかり計算して解ける様になっているか。
上記のことは、上位クラスのお子さんでもよく間違えますので、しっかりチェック、
復習をして欲しいと思います。
特に速いスピードで計算をやった時、上記に関するミスが出やすいと思います。
次に、1までしっかり数えることができているか。
日暦算をやると明らかになりますが、3/3が日曜日の時、4/12は何曜日
でしょうか。
まず、4/12が3/3の何日後かを明らかにします。
3/4〜3/31までが、28日。4/1〜4/12までが12日。
合計で40日後。
40÷7=5 あまり 5
1日後からの計算なので、最初は月曜日から。
月火水木金
答え 金曜日
こういう基本的なことを完全にできる様にする。
それが、算数を確実に上げるコツだと思っています。