It's a Sony
「ソニー最後の異端」と呼ばれた映像技術の匠が語る、イノベーションの罠【連載:匠たちの視点-近藤哲二郎】 - エンジニアtype
最後に、研究所におけるリーダーの役割を「遠くの未来を見通す力を示すこと」と定義付ける近藤に、パラダイムが大きく変化する時代に際して、経験の浅い若者がどのように身を処すべきか聞いてみた。
「これから自分のやろうとしていることが『インベンション』に該当するかどうか、簡単に判断する方法を教えましょう。もし、やりたいと思ったことを人に話した時、否定されたり反論されたりしたら、その試みには何か意味があると思っていい。
逆に、もし賛同されたり褒められたりしたら、そこには新しさはないと思うべきです。なぜなら、人は自分の知っていることを反復された時にしか喜びを感じない生き物だから。新しい考えは常識と相容れません。若い人たちには勇気を持って、この常識を乗り越えていってほしいですね」