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- 作者: 筧捷彦
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 1992/03/11
- メディア: 単行本
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筆者プロフィール
1945年宮崎県生まれ
1968年 東京大学工学部 計数工学科卒業
東京大学工学部助手 立教大学助教授などを経て、現在
早稲田大学理工学部情報学科教授
この本では別の方法をとった。あえてプログラミング言語を特定せずに、プログラミング一般に共通する考え方を
展開しようと試みたものである。それぞれの言語での書き方の違いの背後にある共通する概念、すなわち変数、代入、順次、選択、反復、データ型、手続き、関数、モジュールなどを取り上げ、それらを簡潔にあらわす記法を導入した上で、話を進めていく。これらの概念の上でプログラミングを進めることが身につけば、それらを特定のプログラミング言語に写すことはたやすい。
という筆者の方法論が、本当に実行されています。
たとえば
「ある整数nの平方根を求めていくアルゴリズム」
というものを、PASCALやC言語やFORTRANの書き方を知らなくても、
「数学的な求め方」がわかれば、筆者の記述を理解することができるようになっています。
逆に、この方法論に従った叙述にしたがっていると、プログラミング言語に精通していることよりも、
「数学の素養がどれだけ深いかどうか」のほうが、ひょっとしたら大事なのかもしれないという
ことをうかがわせます。
ということで、「数学的推論」についていけなくなると、とたんに、わからなくなる危険性もあります。
テキストの最後のほうに、C Pascal Fortranの文法事項が、一まとめにして書かれています。
具体的な事項の学習と、抽象的な事項の学習をどうやったらいいのかというと、おそらく
「具体的なこと」を勉強して、イメージ力をつけてから「抽象的なことがら」にむかっていくと
いいのかなと思っています。
このテキストもCやPASCAL,FORTRANのプログラミングがどんなものかある程度、やってから読まないと
かなり混乱するのではないかと思います。
かなり面食らいました。最初は。でも、読み進めているうちに、こういう方法論もありだよなと思うように
なりました。
1章 アルゴリズムとプログラム
1-1 アルゴリズム
1-2 計算機とプログラム
1-3 計算機無機のアルゴリズムの表記
1-4 漸化式と計算機無機アルゴリズム
1-5 プログラムの組み立て
1-6 簡単な例題
演習問題
2章基本的なデータと手続き・関数
2-1 整数
2-2 文字
2-3 手続き
2-4 実数
2-5 関数
演習問題
3章配列
3-1 配列型
3-2 表と番兵
3-3 長桁計算
演習問題
5章 ファイル
5-1 ファイル操作
5-2 準ファイル処理の基本
5-3 ファイルの抽出
5-4 ファイルの併合
5-5 ファイルの更新
5-6 報告書作成
演習問題
6章 データ構造
6-1 モジュール
6-2 待ち行列
6-3 つなぎと並び
6−4 感情並び
6-5 繋ぎの代替
演習問題
7章 整列
7-1 内部整列と計算量
7-2 分割整列
7-3 山積み整列
7-4 基数整列
8章 探索
8-1 素朴な探索法
8-2 二分探索
8-3 感情並びを使った表
8-4 二分探索樹
8-5 撒布法
演習問題
9章 複合問題
9-1 名前の一覧
9-2 名前の切り出し
9-3 名前の扱い方
9-4 名前と行番号の記録
演習問題
さらに勉強するために
付録 具体的なプログラム例
演習問題略解
索引
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