Penal Populism : 中山研一の刑法学ブログ

 「Penal Populismとは、『法と秩序』の強化を求める市民グループ、犯罪被害者の権利を主張する活動家やメディアが、一般市民の代弁者となり、政府の刑事政策に強い影響力を持つようになる一方で、司法官僚や刑事司法研究者の意見が尊重されなくなる現象である」。「犯罪や刑罰の議論において、社会科学における研究成果よりも、むしろ個人的な体験、常識や逸話(体験談)といったものが重視されるようになり、人々は、複雑な問題に対して、分りやすく常識的な言葉で解決策を語る者に対する信頼感を高めていく」。

「個人的な体験、常識や逸話」

文学がもっとも得意とする分野です。

ぶつけるメッセージに客観的な正しさがあるかどうかは関係ない。
ただ、伝わって、うごいてくれればいい。