おとぎ話とマーケティング
NHK「探検バクモン」
爆笑問題のニッポンの教養 | NEWS
指揮者の小澤氏の兄、オザケンのお父さん。
私の仕事的には、東大文学部入学の息子を輩出した保護者。
大学の先生をしていて、「おとぎ話研究所」なるものを自宅で
運営しているのだそうだ。
グリム童話に書かれている世間で知られている物語の
オリジナルと、ディズニー映画で登場する物語の間にある乖離に
ついてのトーク。
白雪姫は3回死んでいるということ。
シンデレラも3回死んでいるということ。
ディズニーはそれを1回にしていると。
今回の話ではじめて、知ったのはグリム童話が、近所の
お母さん方の「口承文学」をかき集めたものであるということ。
売り物になるものの、原初形態がどういうものであるのかという
ことを考える上で、とても示唆的だと思う。
こういった素朴なものと、なんらかのハイ・テクノロジーが
合体するとき、何かが、起きる。
と書いていたら、こんな記述も見つける。
後世の研究により、グリム童話集は長い間信じられていたような「ドイツの農家の非識字者の老婆から聞き取りをして、改変せずに出版されたもの」とは程遠いというのが、今日では通説になりつつある。物語研究者の間では有名な話であるが、グリムは版を重ねるごとに、物語を少しずつ改変(再話)している(例えば、白雪姫の実母を継母へ変更)。また、物語の採集元となった人物も少しずつ明らかになってきており、非識字者の老婆などというのは一人もいないのではないかとする意見もある。
ドイツ語の勉強によさそう。
子供が読むものだから、そんなにしんどい文章もないだろうし。
最近は、「教養学部」なんてのも、絶滅品種なのか。
以下で、グリム童話のオリジナルテキストをタダで読めますよと。
von - Text im Projekt Gutenberg
帝室博物館職員の息子として東京に生まれる。東京市小石川区京華中学から第一高等学校を経て、東京帝国大学文学部独文科卒業。その後ドイツ留学中、第一次大戦勃発のため留学期間を短縮して帰国。 第四高等学校教授の後、学習院高等科 (旧制)教授。成蹊高等学校 (旧制) (1939-42年)などでも講師を務めた。
ドイツ児童文学研究家。翻訳家。日本にグリム童話を紹介。