ソーシャル業界
本当に勝ち続けたということで言いますと、Cygames(サイゲームス)さん、gloops(グループス)さん、CROOZ(クルーズ)さんなどですね。Cygamesさんは、ソーシャルゲームでは明らかに後発なのですが、しっかりとポリシーを持って強みを発揮したこともあり、わずか1年で業界最大級の規模にまで成長しました。これらの企業いずれにも共通するのが、「ちゃんと作って、ちゃんと運用する」ということです。
――海外でも好調だということですが、お金の使い方は日本に比べてまだまだなのではありませんか。
小林氏:あまり大きな差はありません。特に米国と日本ということだと、ほとんど差はありません。海外ユーザーは日本人に比べてお金を使わないので、海外展開は苦戦していると言われますが、それは完全に間違いです。なぜそう言われるのだろうと、色々な人に聞いたのですが、どこにも根拠がないみたいなんです。まさに感覚としてそのように思われているだけだと。我々は事実として上がってきた数値を見てお話ししていますから。
そもそも、日本と同様のソーシャルゲームのシステムと運用の仕組みを、米国でも高い水準で実践した人はいるのでしょうか。実は日本での成功パターンをきちんと実践した所は無かったのです。多くは中途半端なものを出していただけなんです。日本で成果を収めたパターンをきちんと実践すれば、普通に米国でも同じような結果が返ってくることが分かったのです。それが「Blood Brothers」であり、「Rage of Bahamut」なんです。