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- 作者: 山本義隆
- 出版社/メーカー: 駿台文庫
- 発売日: 2005/11
- メディア: 単行本
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今年の2月22日からはじめて、6月11日をもって
すべての問題に目を通したことになる。
- 作者: 鉄緑会物理科
- 出版社/メーカー: 角川学芸出版
- 発売日: 2008/09/25
- メディア: 単行本
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Niceな本です。
なんで、太陽のまわりをまわっている地球の位置エネルギー
を示す分母は一次なんだとか。
しかもどうして符号マイナスなんだとか。
コンデンサに電場が形成される流れが想像できないよとか。
メインにつかっている参考書の学習で、よく誤解したり、
演習で間違える勘所だけひろっている。
しかも、その説明たるやお見事としかいいようがない。
流れるような文章そして華麗な数式展開。
尊敬します。力学や電磁気学の演習で大いに威力を発揮すると
思われ。
いわゆる「微積物理」というスタイルで受験勉強をするときの
定番。
問題を解く時につかう微積分計算はかなり手強かった。
微分積分を使用するかどうかの前に、
解答にたどり着くまでに、必要な式変形のプロセスに
癖があった。
受験数学に求められる数学の計算力とはまた少し違ったような
気がする。
量子テレポーテーション―瞬間移動は可能なのか? (ブルーバックス)
- 作者: 古澤明
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2009/08/21
- メディア: 新書
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「シュレーディンガーの猫」のパラドックスが解けた! (ブルーバックス)
- 作者: 古澤明
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2012/09/21
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量子もつれとは何か―「不確定性原理」と複数の量子を扱う量子力学 (ブルーバックス)
- 作者: 古澤明
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2011/02/22
- メディア: 新書
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研究者として、学問に従事しているからこそ、
自身が関わる「領域」というのはある意味、「極限的」に狭い。
「学問的功績」をあげるために、心身をすり減らしてきたことが
わかる貴重なシリーズ。
タイトルからわかるかどうかは、ちょっとわからないけど。
この先生が、長年研究してきたテーマを、「3回繰り返す」ことで
生まれたブルーバックス。
「テレポーテーション」→「もつれ」→「猫」
だったかな。
タイトルに使われている文字がだんだん丸くなっていることからも
みてとれるように、
1冊目を書いた時の読者の反応が芳しくなかったということがあり、
その後、2冊にわたって「加筆」がされ、
筆者が、その研究成果を、世の中に公開しようとはかったもの。
なんでも、2012年には、この本の筆者がテーマにしている
研究領域で、フランス人とアメリカ人がノーベル賞をとっていたそうです。
それくらい、「Hot」な話題が、果たして、
中高生向けの「科学啓蒙本」にふさわしいのかどうかということが
あるのですが、筆者が「力業」で、形にしてしまったという感じ。
かなりユニークな出版過程を通っているなと思う。
「読者のおしかり」をうけることで、筆者の「文学力」「説明力」は
洗練されていったようで、
「猫」の本になると、おぼろげながら、筆者が一体、10年以上
どういう分野で、どういう意義のある研究をしてきたのかが、
なんとなく、おぼろげながら、見えてくる。
その詳細に立ち入ることは、このエントリーでは無理なので、
ご一読を。
「物理入門」の「微視的世界」を研究対象にするキャリアというものが
どういうものかが、わかります。
コンピュータの基本的な機能は「計算」
この「計算」の「速度」。
問題を与えられてから、解答を出すまでの時間を短縮できれば
できるほど、そのコンピュータへの評価は高くなる。
そして、この「計算速度」が、莫大な価をとる数の素因数分解を
高速で実行することを可能にすると、どうやら
その「性能」には、色々と「現実的な役割」を果たすことが
期待されるらしい。
では、どうやったら「計算速度」が劇的に向上したコンピュータが
開発できるのかということになる。
そのために、量子力学の研究成果を応用すると、
「量子コンピュータ」なる新しいコンピュータの開発が
可能になると。追記